ベビーローライのワイドコンバージョンレンズ
先日、黒の戦後型ベビーローライとほぼ同じタイミングで、こんなものを入手した。ベビーローライで使える社外品のワイドコンバージョンレンズ。
ローライの二眼レフは単焦点で、基本は35mm換算でいう標準レンズに近い口径になっている。それをどうにか望遠や広角にもできるようにしようということで、ローライムターという取り付け式の純正コンバージョンレンズが作られた。
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重厚な存在感があって格好いいけど、生産数が少ないらしくかなり高価。それに、サイズが小さなベビーローライでは使えない気がする。
でも、ぼくは風景を写すことが多いので、ベビーローライを使っていて「もう少し広く撮れたらいいな」と思うことがしばしばある。
そんな中で見つけたのが、ベビーローライで使えるというこのレンズ。広角用と望遠用があるらしく、ぼくが手に入れたのは広角のもの。作ったのはなんと、日本のメーカー。サンという、今はもうない会社だ。
サンは、1960-1980年代頃に他社カメラ用の値頃な交換レンズを色々と作っていたらしい。ベビーローライ向けのこんなものまであったのだから、かなり手広く作っていたのだろう。
とはいえ、ベビーローライ用のコンバージョンレンズは数が少ないのか、今では見かける機会が滅多にない。ぼくも、偶然これを装着したベビーローライの写真を見るまではその存在を全く知らなかった。
たまたま縁が重なってひとつ入手できることになり、実物に触れてみて思ったのは、ずいぶん小さくて軽いなということ。ビューレンズ、テイクレンズそれぞれに付けるのだけど、二つ合わせて重さは70g弱しかない。戦後ベビーローライはボディが680gほどだから、このコンバージョンレンズを付けてもさほど重くならない。これならいろんなところに持ち出せる。
装着するとこんな風貌に。
可愛らしいと見るか、いびつだと見るか。ビューレンズとテイクレンズがギリギリのところにあって、先の方は少し触れ合っている。
横から見たところ。
戦後型のベビーローライはレンズ周りがBay1(バヨネット1)型なので、ローライフレックスの3.5Aとか、120フィルムを使うBay1型のモデルにも使えるのかもしれない。逆に、戦前のベビーローライはレンズ周りの作りが違うので付けられないはず。
これを装着すると、どんな写りになるのか。ベビーローライは、ゆっくりと使っているし現像にも時間がかかるので、1ロール写し終わってネガが上がってくるのはしばらく先のはず。でも、試してみるのがすごく楽しみだ。