のたり、ゆくら

そぞろ歩きとビンテージカメラ。ローライやバルナックライカなど、昔のフィルムカメラでゆるく撮った写真の記録です。

蛇腹カメラと歩く(エンサイン セルフィックス16-20)

フォールディングカメラ(蛇腹カメラ)は、撮影の際だけレンズを繰り出すので、普段はとても小ぶり。見た目のビンテージっぽさとともに、このコンパクト感がフォールディングカメラの大きな魅力だと思う。

f:id:tamigoo:20210905155820j:image

ポケットに入れられるぐらいのサイズは、ローライ35ほどではないにせよ、荷物を増やしたくないときには本当に助かる。そんなところが気に入って、カバンの片隅に入れて出かけることがしばしばある。

上の写真は、イギリスのメーカー・エンサインのセルフィックス16-20というモデル。120フィルムで、6 x 4.5cmの写真が16枚撮れる。

山道、細道。

f:id:tamigoo:20210905160700j:image

f:id:tamigoo:20210905160706j:image

種まきを待つ畑。

f:id:tamigoo:20210905160818j:image

静かな境内。

f:id:tamigoo:20210905160951j:image

カメラ前面のフタを開いて蛇腹とレンズを出すところから始まるので、撮影には多少の時間がかかる。フォールディングカメラは、せかせかしたときではなく、ゆったりと歩けるときに似合うカメラだと思う。

 

 

近江八幡(ハッセルブラッド501CM)

海外はおろか、国内の旅行すらほとんど行けなくなるような時代が来るとは、ほんの一年半前には夢にも思ってなかった。

でも旅行先で写真を撮っていれば、何気ない場面でも「こんな景色を見たな」「こんなことしたな」と折々に思い出すことができる。

これは結構前に滋賀県近江八幡に行ったときのもの。

f:id:tamigoo:20210823093948j:image

f:id:tamigoo:20210823094006j:image

f:id:tamigoo:20210823094017j:image

枚数を気にせずシャッターを押してしまうデジカメよりも、フィルムカメラでの限られた写真の方が後々まで印象に残っているように感じるのは、気のせいか。

ハッセルブラッド501CM, プラナー80mm]

 

 

木と蔦[ローライフレックス2.8C]

大きな木の表面に細いツタが遠慮がちに伸びている、という景色がなんだか好きだ。茶色っぽいゴツゴツした木肌と、アイビーというのかな、こうしたツタの緑色の対比に惹かれるのかもしれない。

f:id:tamigoo:20210814002803j:image

木にとって、自分に巻きついてくる植物は迷惑だということはわかってる。中には木を締め付けながらどんどん太くなるものもあって、そんなのは引き剥がすのも大変だし、放っておくといずれ木が枯れてしまうらしい。

でもこれぐらいささやかなやつならば、大きな木はあまり気にしないのでは?なんて勝手に考えてる。

暗い場所にあったりひなたにあったりで、当てにならない勘を頼りに露出を決めてシャッターを押すと、なかなかちゃんと撮れてなかったりもするのだけど。

f:id:tamigoo:20210814003118j:image

f:id:tamigoo:20210814003125j:image

 

 

ローライナーで花を撮る[ローライフレックス2.8C]

レンズが単焦点で交換もできないローライフレックスには、機能強化のためのアクセサリーがたくさん用意されている。中でもありがたいもののひとつが、ローライナーだと思う。

ローライナーというのは、ローライフレックス用のクローズアップレンズ。ぼくが使っている2.8CはBay3(バヨネット3)というタイプに対応していて、撮影距離が違うローライナー1, 2, 3という3種類がある。

うちにあるのは、一番被写体に寄れるローライナー3。こんなレンズを、ローライフレックスのビューレンズ、テイクレンズそれぞれにつける(左の分厚い方がテイクレンズ用)。

f:id:tamigoo:20210801231902j:image

通常、2.8Cの最短撮影距離は3.5フィート(約107cm)。それが、ローライナー3を付けると32cm〜24cmまで近寄ることができるようになる。

風景を撮るときにはあまり必要としないけれど、たまに草花を撮りたいときにはこの距離の違いがかなりの意味を持つ。ぼくは、「どうせ使うなら一番近くまで寄れるものを」と思ってローライナー3を選んだ。これを入手したことで、撮れる写真の範囲が広がった。

f:id:tamigoo:20210801232541j:image

f:id:tamigoo:20210801232549j:image

f:id:tamigoo:20210801232630j:image

どれぐらいのクローズアップをしたいのかによって、いちばん合ったローライナーの種類は変わるはず。マップカメラのネット記事などが参考になるけれど、なぜかリンクがうまく貼れない。興味のある方は、「ローライナー 撮影距離」などと検索してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏、来たる[ローライ35]

雨ばかりの日が続いたあと、今年は突然夏が来た。ちょっと外を歩いただけで汗が吹き出してくるような、強烈な暑さ。これは厳しいな〜とか思いながらも、夏の雲や青々とした木々を見るのは嫌いじゃない。

f:id:tamigoo:20210719094728j:image

気温35度とかになると、重いカメラはもう持ち歩きたくない。真夏は、小さくて軽くて気楽に持ち出せるローライ35の良さを改めて実感する季節でもある。

f:id:tamigoo:20210719094735j:image

f:id:tamigoo:20210719094753j:image

f:id:tamigoo:20210719094757j:image

[撮影: ローライ35

森から海へ[ローライフレックスオートマット]

ローライフレックスオートマットを持ってハイキング。まずは森の中。

f:id:tamigoo:20210707093709j:image

次の写真は、最短距離(1mほど)で写したもの。できるなら、もう少し近くに寄りたかった。

f:id:tamigoo:20210707093715j:image

最後は海の見える場所へ。

f:id:tamigoo:20210707093852j:image

フードがないオールドレンズなので逆光に決して強くないのだろうけど、それなりに写っている。

このカメラは、ぼくが前から使っているローライフレックス2.8Cよりも少しサイズが小振りで重量も軽め。リュック に入れているときに差を感じるほどではないけれど、静かに写真を楽しめるカメラだと思う。